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KING OF THE BAGGERS

キング・オブ・ザ・バガーズ —— 歴代チャンピオンと、記憶に残る戦い

300キロを超える大型ツアラーが、サーキットで膝を擦る。冗談のような発想から始まったレースが、いまアメリカでもっとも熱いカテゴリーになりました。

キング・オブ・ザ・バガーズは、アメリカのMotoAmericaが主催する、大型ツアラー「バガー」によるロードレースシリーズです。市販のツーリングモデルをベースに、フェアリングとサドルバッグを装着したまま戦うという独特のルールで行われます。ハーレーダビッドソンとインディアンのファクトリーチームが真正面からぶつかる、いまもっとも見応えのあるカテゴリーのひとつです。


WHAT IS A BAGGER

バガーで、サーキットを走る

「バガー」とは、サドルバッグを備えた大型ツーリングモデルの通称です。ハーレーダビッドソンならロードグライドやストリートグライド、インディアンならチャレンジャーがこれにあたります。本来は長距離を快適に走るための乗り物で、サーキットとは最も縁の遠い存在でした。

このシリーズでは、その大きな車体のままレースをします。フェアリングとサドルバッグの装着が義務づけられ、規定の最低重量も定められています。軽くて速いレーサーとは正反対の条件で、いかに曲げ、いかに止めるか。サスペンションやブレーキ、そして重量物をどう扱うかという、ふだんのツーリングにも通じる課題が、そのまま勝負を分けます。


CHAMPIONS

歴代チャンピオン

YEARCHAMPIONMACHINENOTES
2020タイラー・オハラインディアン チャレンジャー招待制の単発エキシビション
2021カイル・ワイマンハーレーダビッドソン選手権として初年度・全3戦
2022タイラー・オハラインディアン チャレンジャー全6ラウンド
2023ヘイデン・ギリムハーレーダビッドソン全14レース
2024トロイ・ハーフォスインディアン チャレンジャーオーストラリア出身
2025カイル・ワイマンハーレーダビッドソン自身2度目の戴冠

これまでのタイトルはハーレーダビッドソンが3回、インディアンが3回。互角の勝負が続いています。オレンジ色の行がハーレーダビッドソンの戴冠年です。


MEMORABLE RACES

記憶に残る戦い

2020年10月24日・ラグナセカ ── すべてはこの8周から

最初のレースは、選手権ではない単発のエキシビションでした。ハーレーダビッドソン勢が大半を占めるなか、インディアン チャレンジャーで参戦したタイラー・オハラが優勝。序盤にコースオフしながら追い上げ、残り2周の名物コーナー「コークスクリュー」でヘイデン・ギリムのハーレーをかわし、1.9秒差で押し切りました。3位もインディアンのフランキー・ガルシア。「重い車体でも、ここまで走れる」ことが証明された一戦です。

2021年 ── ハーレーダビッドソン、初代王座

全3戦の選手権として正式にスタート。開幕のロード・アトランタはオハラが制しましたが、第2戦ロード・アメリカでカイル・ワイマンが勝利し、ハーレーダビッドソンが1-2フィニッシュを決めます。最終戦ラグナセカも制したワイマンが、2勝1回の2位、合計70点で初代チャンピオンに輝きました。

2023年 ── 最終戦、ハーレーが表彰台を独占

全14レースの長いシーズン。序盤はカイル・ワイマンが4連勝と圧倒しましたが、3勝ながら8回の表彰台で着実に加点したヘイデン・ギリムが260点で逆転。最終戦ニュージャージーではワイマンが優勝し、ハーレーダビッドソンが1位・2位・3位を独占しました。ランキング2位はジェームズ・リスポリ、3位はワイマン。上位3人ともハーレー乗りという結果でした。

2025年 ── ワイマン、2度目の王座

開幕のデイトナで2レースとも優勝したカイル・ワイマンが、そのまま独走。1戦を残したCOTAの時点で70点差をつけてタイトルを決めました。ハーレーダビッドソンのファクトリーレーシング史上でも屈指の一年です。ヘイデン・ギリムもシーズン3勝を挙げ、最終戦ニュージャージーの土曜レースを制しています。

掲載内容について
本ページの成績は、MotoAmerica公式発表および各メディアの報道をもとに構成しています。1レースごとの全戦績は順次追加してまいります。最新のレース結果・エントリー情報は、MotoAmerica公式サイトをご確認ください。

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