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2026.08.10|コラム
ジャックダニエルズ限定車、177台のうちの11番
年に一度だけつくられてきた、特別な一台の話

エンジンのカムカバーに、小さなバッジが埋め込まれています。樽の中に「11」、その下に「OF 177」。177台のうちの11番、という意味です。
握手から始まった
2016年、インディアンモーターサイクルとジャックダニエルは、年に一度だけ特別な一台をつくる取り組みを始めました。デザインを担うのは、サウスダコタ州のKlock Werks Kustom Cyclesです。
ジャックダニエル側の担当者は後年、この関係を「ひとつの握手から始まった取り決め」と振り返っています。商標の管理に厳しいことで知られるブランドとのあいだに、そういう関係ができたということです。
歴代の7台
同じモデルが二度選ばれたことはありません。そして毎回、ジャックダニエルの違う商品がテーマになっています。




▲ 当グループが保有しているのは、この年のモデルです



台数の177という半端な数字には理由があります。ジャックダニエルの代名詞「Old No. 7」の、7。そこから177です。
付属する記念品も毎回違いました。2016年は本物の樽の天板。2017年は樽材から手作りされたアメリカ国旗。2018年は消防斧。いずれもオーナー名と車両番号、車台番号が刻まれています。
この一台のこと

Radiants株式会社が保有しているのは、2019年のジャックダニエルズ リミテッドエディション インディアン スプリングフィールド ダークホースです。
テーマはシングルバレル セレクト。ヘビーメタルクリスタルとサンダーブラックビビッドクリスタルの2トーン塗装は、そのボトルと熟成樽から着想されたものです。サドルバッグのヒンジとタンクバッジには木目の仕上げ。フロアボードにはシングルバレル セレクトの彫刻が入ります。

カムカバーのバッジは、銀細工で知られるモンタナ・シルバースミス製。一台ごとに番号が打たれています。
| モデル | 2019 Jack Daniel’s Limited Edition Indian Springfield Dark Horse |
|---|---|
| シリアル | #11 / 177 |
| テーマ | Single Barrel Select |
| 塗装 | Heavy Metal Crystal / Thunder Black Vivid Crystal |
| デザイン | Klock Werks Kustom Cycles |
| 発売時価格 | US$36,999 |
| 販売方法 | 抽選(2019年3月17日締切) |
| 保有 | Radiants株式会社 |
買えた一台ではなく、当たった一台
2017年のチーフテンは100台が10分で2018年のスカウトボバーは10分未満で、いずれも先着順で売り切れました。その反省からか、2019年は抽選に変わっています。
2019年3月17日に申し込みが締め切られ、納車は同年9月から。つまりこの車両は、買おうと決めた人が買えたものではありません。
購入者には、シングルバレルのボトルディスプレイと専用のロックグラスが渡されました。シートと同じ革をあしらい、オーナー名と車両番号、車台番号が刻まれています。
次があるかどうかは、まだ誰にもわからない
公表されている最後のジャックダニエルズモデルは、2023年のチーフボバー ダークホースです。それ以降、新作の発表はありません。終了とも発表されていません。
わかっているのは、全世界177台のうちの11番が、いま当グループにあるということだけです。
※ 歴代モデルの写真はインディアンモーターサイクル公式素材です。JACK DANIEL’S および関連する名称・意匠は Jack Daniel’s Properties, Inc. の登録商標です。本記事は車両の紹介であり、酒類の販売・広告を目的とするものではありません。
